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外国人雇用で使える助成金の種類と受給要件・金額を解説

田中 宏樹 / 更新:2026-06-24
外国人雇用で使える助成金の種類と受給要件・金額を解説
外国人を雇いたいけれど、コストが心配。そんな相談を製造業の経営者から何度も受けてきました。結論から言うと、外国人雇用で真っ先に検討すべきは『人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)』です。1制度導入で20万円、上限80万円が支給されます。
  • 外国人雇用に直接関係する助成金は、人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)が中心。支給額は1制度導入20万円、上限80万円。
  • キャリアアップ助成金・人材開発支援助成金・トライアル雇用助成金は外国人専用ではないが、要件を満たせば外国人にも使える。
  • 助成金は厚生労働省、補助金は経済産業省が管轄という違いがある。
  • 就業規則の多言語化や相談体制の整備など、職場の環境づくりが助成の対象になる。
  • 金額や要件は改定されるため、申請前に厚生労働省の最新案内で必ず確認する。

外国人雇用 助成金 種類の結論

【外国人雇用に使える助成金5選】|トライアル雇用助成金、人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)、キャリアアップ助成金(正社員化コース)、人材開発支援助成金、業務改善助成金
【外国人雇用に使える助成金5選】|トライアル雇用助成金、人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)、キャリアアップ助成金(正社員化コース)、人材開発支援助成金、業務改善助成金

外国人雇用で最初に押さえるべきは、人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)です。

これは外国人専用に設計された数少ない助成金で、職場の定着を支援する制度です。厚生労働省は支給額を1制度導入につき20万円、上限80万円と案内しています。

正直に言うと、ほかの助成金は『外国人にも使える』だけで、外国人を雇ったから出るものではありません。ここを混同して期待しすぎる経営者を、私は何人も見てきました。

重要なお知らせ

助成金の金額・要件は毎年のように改定されるため、申請前に厚生労働省本体の最新案内で必ず再確認してください。

重要なお知らせ

特にキャリアアップ助成金や人材開発支援助成金は、コースの統廃合や金額変更が頻繁にあります。

二次情報のブログだけを根拠に申請準備を進めるのは危険です。最終的な金額・要件は厚生労働省の公式ページで確認してください。

助成内容

外国人雇用で中心になる助成内容は、外国人労働者が働きやすい環境を整えるための措置への支援です。

人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)では、就労環境整備措置を新たに導入・実施する事業主が対象になります。

具体的には、雇用労務責任者の選任や就業規則の多言語化など。外国人が安心して長く働くための仕組みづくりに、お金が出るイメージです。

概要

【3分で解説】外国人雇用の費用負担を軽減する助成金制度!
【3分で解説】外国人雇用の費用負担を軽減する助成金制度!

外国人雇用で使える助成金は、外国人専用のものと、要件を満たせば外国人にも使える汎用的なものの2種類に分かれます。

前者の代表が人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)。後者にキャリアアップ助成金や人材開発支援助成金などが含まれます。

外国人雇用で使える主な助成金一覧
金額・要件は改定されるため申請前に厚生労働省の最新案内で要確認。
助成金名主な目的外国人専用か
人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)外国人の職場定着・就労環境整備外国人専用
キャリアアップ助成金有期・短時間労働者の正社員化や処遇改善汎用(要件を満たせば外国人も対象)
人材開発支援助成金職務関連訓練の経費・賃金の一部助成汎用(日本語教育・技能訓練で利用例あり)
トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)就職困難者等の試行雇用支援汎用(対象要件を満たす外国人も対象)
雇用調整助成金事業縮小時の休業等への支援汎用(雇用保険適用事業主向け)
業務改善助成金事業場内最低賃金引上げと設備投資の支援汎用(外国人を含む従業員が対象)

私の感覚では、製造業の現場でまず効くのは前2つです。トライアルや雇用調整は条件がはまる企業が限られます。

主な受給要件

外国人専用の助成金では、外国人が働きやすい環境を整える具体的な措置を導入することが受給要件になります。

主な受給要件

厚生労働省は、人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)の主な受給要件として、次の項目を示しています。

  • 雇用労務責任者の選任
  • 就業規則等の多言語化
  • 苦情・相談体制の整備
  • 一時帰国のための休暇制度の整備
  • 社内マニュアル・標識類等の多言語化

ここで地味につまずくのが就業規則の多言語化です。翻訳を外注すると費用がかさむうえ、内容が法令と合っているかのチェックも必要になります。私が支援した工場でも、ここに一番時間がかかりました。

受給額

人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)の支給額は、1制度導入につき20万円、上限80万円です。

つまり、複数の措置を導入すれば上限80万円まで積み上がる仕組みです。1つだけだと20万円にとどまります。

主な助成金の金額イメージ
汎用助成金はコース・企業規模・訓練時間で変動。二次情報の数値は厚生労働省で要確認。
助成金名金額の目安出典区分
人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)1制度導入20万円・上限80万円厚生労働省(一次情報)
トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)月額4万円(母子家庭の母等は5万円)二次情報・要確認

トライアル雇用の月額4万円という数字は二次情報です。本記事では一次情報で確定している外国人専用助成金の80万円を基準に考えることをおすすめします。

詳細情報

意外とハードルが低い!対象者がいれば貰える助成金!【外国人助成金】
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詳細な要件・様式・支給要領は、厚生労働省の各助成金ページに集約されています。

外国人雇用に直結する人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)は、専用ページで案内されています。私が確認した範囲では、就労環境整備措置の中身がここに細かく書かれています。

汎用の助成金は、外国人雇用専用の窓口ではなく、各助成金の一般ページから入る形になります。

パンフレット・リーフレット

各助成金のパンフレット・リーフレットは、厚生労働省の助成金ページからダウンロードできます。

パンフレット・リーフレット

申請前にまず読むべきは、人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)のリーフレットです。受給要件と支給額が1枚で把握できます。

正直、制度全体を文章で追うより、リーフレットの図を見たほうが早いことが多いです。

Q&A

よくある疑問は、厚生労働省のQ&Aと申請窓口への確認で解消できます。

私が現場でよく受ける質問は『うちの外国人スタッフでも対象になるか』というもの。これは在留資格や雇用形態より、就労環境整備措置を導入したかどうかが鍵になります。

細かい個別ケースは自己判断せず、申請窓口へ直接確認するのが確実です。

支給要領

【最大80万円】外国人雇用で使える助成金とは?技能実習生も対象!| 農業・建設・飲食向け
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支給要領は、助成金ごとに支給の手順・必要書類・審査の流れを定めた公式の文書です。

人材確保等支援助成金の支給要領には、いつまでに何を提出すればよいかが具体的に書かれています。導入前に措置の計画を立てる段階から要領を読み込んでおくと、後戻りが減ります。

助成金は『措置を導入してから申請』が基本です。先に支給要領を読み、対象になる順序で進めないと、せっかくの措置が助成対象外になることがあります。

お問い合わせと申請手続

申請窓口は、原則として事業所を管轄する都道府県労働局またはハローワークです。

お問い合わせと申請手続

申請の大まかな流れは、計画立案→就労環境整備措置の導入・実施→必要書類の準備→労働局への申請、という順番になります。

  1. 導入する就労環境整備措置を決める。
  2. 就業規則の多言語化など、措置を実際に導入・実施する。
  3. 支給要領に沿って必要書類をそろえる。
  4. 管轄の都道府県労働局へ申請する。

私が伴走した5社の経験では、書類の不備で差し戻されるケースが一番多い。提出前に労働局へ一度相談しておくと、手戻りがぐっと減ります。

よくある質問

外国人雇用の助成金について、現場でよく聞かれる質問をまとめました。

よくある質問

外国人雇用 助成金 種類とは?
外国人雇用で使える助成金は、外国人専用のものと、要件を満たせば外国人にも使える汎用のものに分かれます。専用の代表が人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)で、支給額は1制度導入20万円・上限80万円です。汎用にはキャリアアップ助成金や人材開発支援助成金などがあります。
外国人雇用 助成金 種類の費用は?
助成金は基本的に受け取る側で、申請に手数料はかかりません。ただし就業規則の多言語化など、措置の導入には翻訳費や社内整備の手間がかかります。人材確保等支援助成金は、その措置に対して上限80万円が支給される仕組みです。
外国人雇用 助成金 種類の始め方は?
まず導入する就労環境整備措置を決め、就業規則の多言語化や相談体制の整備などを実際に実施します。その後、支給要領に沿って書類をそろえ、管轄の都道府県労働局へ申請します。措置を導入してから申請するのが原則なので、順序を間違えないことが重要です。

最後にひとつ。助成金ありきで採用を決めると、たいてい失敗します。外国人スタッフが長く働ける職場を先に作る、その結果として助成金がついてくる。この順番だけは崩さないでほしいと、現場を見てきた立場から伝えておきます。

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田中 宏樹

田中 宏樹

行政書士(外国人在留資格専門) ・ 地方の中小製造業5社以上の特定技能採用手続きを直接支援

中小製造業向けに特定技能・外国人雇用の手続き支援を行う行政書士。実際に複数の工場経営者の採用実務に伴走した経験をもとに、制度の建前ではなく現場で使える情報を届けることを心がけている。

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中小製造業向けに特定技能・外国人雇用の手続き支援を行う行政書士。実際に複数の工場経営者の採用実務に伴走した経験をもとに、制度の建前ではなく現場で使える情報を届けることを心がけている

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